君は生まれたのは、まだ寒さが残る季節の朝方でした。
私は佐賀県へ出張中に、生まれそうだという連絡を受けたのですが、どうしても当日には帰京できなかったので、福岡へ宿泊し翌朝、福岡空港で飛行機に乗る前に「生まれた!」との連絡を受けました。
その日の曇り空が残る午後、今か今かと花咲くのを待つ蕾に囲まれた桜の木を見ながら、君が待つ病院へ向かったことを覚えています。
近くで一服してから病院の中へ( ̄▽ ̄)ゴメン タバコガ ダイスキダッタノ
そこにはスヤスヤ眠る君の姿が。
小さくて、安心しきった顔で、上唇をとがらせながら気持ちよさそうに寝息を立てている君の姿を見て、強い眠気が襲ってきたことを覚えています。
ママとは、「この子はラリホーが使える魔法使いだ」と話をしたことが、ついこの間の事のようです。
当時は君が生まれる3年前にママのお母さんが亡くなってしまい、我々家族にも大きな影を落としていた中での君の出生は久しぶりの明るい話題でした。
★★★
ですが、君が成長するにつれて考えを改めました( ̄▽ ̄;)
こっちでした。次のあだ名は「デビル●子」
我々両親と、長女、長男を振り回し続け、それを皆で見守る構図が出来ました。
その最たるものが、昨年の悪性腫瘍疑惑です。
近くの病院で診てくれたお医者さんが一目見てすぐに紹介状を書いてくれて、救急車で運ばれ緊急手術を受けることになりました。
診ていただいた先生には感謝しかありません。
その知らせを受けて出張先から病院へ駆けつけ、手術が終わり眠る君と、その傍らにいるママとでお医者さんから病状について話を聞いた後に家に戻ると、お姉ちゃん、お兄ちゃんも青ざめた顔で出迎えてくれました。
その日は4人で、どうしようもない不安の前で、誰一人涙を隠すものはいませんでした。
どうしよう
なんで?
頼むから・・・
結果的にその腫瘍は良性だったため、抗がん剤治療は回避できました。
それでも2回の大きな開腹手術を受け、痛みに苦しむ君の痛みを取り除くことが出来ない自分の無力さに打ちひしがれながら、ただただ君の背中をさすり続けました。
怒涛の1か月半が過ぎた後、君は無事に退院し、愛犬の空(くう)様をはじめ家族全員から熱烈な歓迎を受けましたね。
私は今でもその病院の近くを通るときには「娘を無事に帰してくれて、ありがとうございます」と心の中でお礼を言っています。
今年2月の誕生日。元気になってよかった。
★★★
そんな君も、もう高校生です。
嬉しそうに新しい制服に身を包み、「いーでしょー」と元気な姿を見せてくれてありがとう。
ついこの間、自分が高校生になったばかりだと思っていたのですが・・・
時が経つのは早いものです。
★★★
世界を広げよう。
体力をつけて、学び行動を起こし続けながら、自分の可能性を広げよう。
3年後を楽しみにしています。
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