「中年の危機」を乗り越えよう　～全力を出さない～

先日、出張先で仕事仲間と食事をしてきました。

その方とは８年ほど前から、会うと立ち話をする程度の知り合いだったのですが、今回初めて同じプロジェクトで協力いただいたので、慰労会も兼ねて食事をしてきました。

その方の年齢は５０代前半で、与えられた仕事はきっちりこなす一方、誰とも深い付き合いをせず、それは本人の性格に起因していると思っていました。

その方に、今回の中年の危機について話をすると、自分も常に80%の出力に抑える努力をしている

とのことでした。

本人も常に全力を尽くし、自分にも人にも厳しく接していたそうなのですが、とあるきっかけで燃え尽きてしまい、考え抜いた挙句、この生き方に変えたそうです。

この話を聞いて、私が気になったのは以下の2点です。

①自分の能力を高め続けることで、目の前の仕事量を楽にこなせるようにならないのか？

②この生き方に変えた後、気持ち悪さを感じないのか？

1番目の質問に対しては、「くうパパさんは今でも、今までも仕事を頑張り続けているようですが、以前より楽になりましたか？」と逆に問われました。

・・・実入りは増えましたが、全く楽にはなっていません。

確かに向上心は大切ですが、40代、50代になるとあらゆる面で限界に接することが増えます。

彼が挫折に直面した際、どこで「降りるか」を見定めることも、人生戦略の一つだということを身をもって知ったそうです。

確かに。今、私が直面している「中年の危機」がまさにそうなのかもしれません。

2番目の質問に対する答えは、「全力を出さずに働く気持ち悪さは、消えることが無い」そうです。

この「気持ち悪さ」に折り合いをつけるため、色々試し、趣味に没頭する時間を無理やり確保しているそうです。

私は管理職になってから、部下や同僚へ全力で支援をしてきました。

その生き方が自分にとってやりがいになっていましたが、大きな負担になっていたことも事実です。

この方の考え方は、大きな示唆となります。

まずは日曜日は完全に休みを取り、整えてみます。

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