私は小さいころから、誰かの後ろについていくことが好きでした。
小学生の通信簿で「積極的」などと書かれたことなどは一度ありません。
当時流行りのアニメにはあまり興味を持たずに、当時放映されていた「西部警察」の渡哲也さん演じる大門団長に熱狂し、テレビに出てくる車のプラモデルを作っていた、今でいう陰キャでした。
成長するにつれてその性格が特に変わることもなく、部活やサークルのリーダー的役割を果たすなど、積極的に組織に対して貢献したいと思ったことはなく、のらりくらりとかわし続けていました。
卒業し就職したのは社員が40名弱の企業で、すぐに就職氷河期が訪れたので後輩ができない期間が7年ほど続き、最初の会社を退職する10年半経過後でも、私の後輩はたったの1人でした。
職務遂行上では、社外の方たちと協業しながら責任者として先頭に立つことはありましたが、組織上で率いる経験はありませんでした。
こんな私が組織を率いることになって数年経過しますが、とにかく信じられないことばかりです。
自分が若いころ(というか最近までは考えもしなかった)要望や、不平不満が出るわ出るわ!
んなこと自分で考えろ!って言いたくなる気持ちを抑えつつ( ̄▽ ̄;)
自分も、もっと上司にわがままになっていれば良かった!
そう思うことばかりです。
その一方で、コンプライアンス厳守や、社員の働き方改革で連続出勤日数回避のために代理出勤するなど、社会の要請に企業が応えるための役割を、現在の管理職が果たしています。
「給料高いからいいだろう?」
外野から、そんな言葉も聞こえてきます。
多少、給与が下がってもその立場に戻れるならば戻りたいです。
じゃあ、何のためにやっているのか?
自問自答の末、私が働き続けている理由は以下の3つでした。
すさまじい勢いで成長している!
「何でここまで放っておくの?」という、導火線が短く爆発寸前の短納期業務が「助けてー」という声とともに突然舞い込んでくることが増えました( ;∀;)
先方へ納期交渉しつつ、部下と一緒に進捗状況を洗い出し、爆弾処理を行います。
生きた心地がしません。
また、当然爆発してしまった後の処理も行います。
客先激怒、ウチの担当者開き直りの雰囲気最悪の案件に、管理職として顔を出して立て直す。
最近気付きましたが、客先はすんなり私の方を向いてくれるので、むしろこっちの方が楽かもしれません(( ̄▽ ̄;)
感覚がマヒしているかもしれませんが。
短納期の爆弾処理と、戦後処理の実戦経験は慣れてきました。
数倍賢くなっている!
こういった処理を済ませても、相手から感謝されることは殆どありません。
「困難をきっかけに絆が強まる」
んなもんは幻想です(;^ω^)早めに気付いた方が楽になります。
上司の考え、部下の意見、自分の思い。
これが重なる部分はほんのわずかですが、管理職になる前は、自分の思いだけで仕事をしていたため、客先の要望は汲み取れても、身内である上司・後輩の思いをくみ取ることについては無頓着だったと思います。
今思えば、客観的思考が全くと言って良いほど出来ていませんでした。
今、上司と部下の思いをくみ取りながら、自分の考えを整理し発信する必要があるため、従来と比べて3倍の思考手間を要しますが(良くも悪くも)立ち居振る舞いを学ぶことができます。
絡む人数が多くなるとその倍数だけ賢くなります。
副作用としては、優柔不断になることも多々あります(◎_◎;)
また、サラリーマンなので、上には従い、下には協力しても感謝どころか当然と受け止められ、文句と愚痴泣き言を聞かされることも多いです( ;∀;)
私は最初、これが一番きつかったかもしれませんが、じきに慣れます。こんなもんだと。
人生観変わった
私は、担当者の立場として仕事を進めていた時にトラブルが発生し、相手に非があると分かった場合には、自分の主観のみで判断し、自分の過去の経験のみで「信じられない」と判断した相手には、その背景や意図をくみ取ることなく厳しく接していました。
しかしながら、立場上、管理職として部下が直面するトラブルに介入し、その理由を追求することが多くなります。
追求する中で、相手の仕事観やレベルが分かってくるにつれ、驚きあきれることも多いですが、相手の勘所と許容幅のストライクゾーンが広がりました。
おかげで少しだけですが、人生をあっさり考えられるようになりました。
★★★
今後も、きつい時期から逃れられる日は来ないでしょう。
再び、信じられないことが起こり続けるでしょう。
けれども、きっと明日も働き続けるでしょう。
家族のため?収入のため?自分の立場を守るため?
それとも、何かを手に入れている実感があるから?
世の中の管理職、リーダーの皆さん、私も頑張ります。
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