大企業子会社での検査不正の報道(川崎重工子会社、新たに検査不正204件 冷凍機を追加調査、性能データ偽り公的機関の認定取得(神戸新聞NEXT) – Yahoo!ニュース)を目にしました。
その報道内容は、自社で予め設定した検査内容が履行されないまま納品されたという何の目新しさもないものでした。
目新しさがなくなっていること自体、問題なのかもしれませんが・・・
私が興味を持ったのは、このニュースに対するコメント内容です。
・これはすべての業種でもやっていると思う。
・検査不正を容認するわけではないが、20年以上前からの不正が最近になって問題化するということは、製品の根本的な機能性能にあまり影響しない検査ということなんだろう。
・「現場の仕事や事情を知らずに口を出す上層部や顧客」が問題では?
・最大の問題なのは、こう言った要求を現場が「NO」と突き返せないこと。こうなると現場の人は、不正や隠蔽をするしかなくなる。
一昔前は「けしからん!」「日本も落ちたものだ!」などの罵詈雑言で埋められていたものですが、実感を伴うコメントが大半を占めてきました。
日本中疲弊しているのだと、実感しました。
誇りを持って働きたいけど、それが許されない世の中にどんどん進んで行く事に対する不安も散見されます。
先日、「忙しさの正体」で業務にはびこる無駄や、「業務量削減の難しさ」で引き算の難しさについて述べましたが、その成れの果てがこういったニュースに繋がるのかもしれません。
★★★
こういった事を耳にするたびに暗澹たる気持ちになると同時に、管理職である自分も我が事として捉え、考えることで気付かされることがあります。
1.引き算が出来るゼネラリスト育成の重要さ
個々の業務はますます細分化・高度化・専門化されるため、業務量は加速度的に増加しています。
多分、問題のあった企業では少なくとも、技術・製造・品質管理の3部門間で合意形成を行い、顧客と向き合う営業部門に了解を取らないと検査内容を「削る」ことは出来なかったことは容易に想像できますし、そんな後ろ向きな仕事は誰もやりたがらないでしょう。
自分も管理職の端くれですが、周囲を納得させ業務内容の「引き算」を出来るゼネラリスト育成の難しさと、その価値の大きさを実感します。
2.余裕を持つことの大切さ
部下が加速度的に増加する業務量に日々忙殺されて思考停止することが無いように、目を配る必要があることを痛感します。
そのためには、自分も意識して俯瞰した目を持つ余裕を持つことの大切さを実感します。
明日もお仕事頑張ります!
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