今の働き方を選んだ理由

👧働き方・健康

先日、大腸健診の待ち時間に、ちきりんさんの『未来の働き方を考えよう』という本を読んでいました。

彼女は「おちゃらけ社会派」と称し、ブログをはじめ、様々なメディアで発信をされている方です。

公開されているブログや出版されている本は、様々な事柄に対して切れ味抜群の分析とともに、一般人の視点からの人間くさい考察が、平易な文章で記述されています。

また、この方の文章には必ず意見が明確に書かれているので、何も考えずに読み進めると「へぇー、そうなんだ」と学んだつもりになり読み流してしまうため、意識して自分の思考と照らし合わせながら読み進める必要があります。

私は30代を迎えた2005年頃に、ちきりんさんのブログを知りました。

当時の自分では言語化できないわだかまりや、モヤモヤとした感情が理路整然と明確に文章化されており、衝撃を受けたことを覚えています。

そして、その考え方と生き方に憧れを抱き、貪るようにブログを読み漁っていました。

彼女の薫陶を受けるうちに、自分のアタマで考えながらマーケット感覚を磨き世界を歩いて考える生き方を熱望するようになり、2009年には、それに合致する職種への転職を果たすことができました。

転職先は、社員300人ほどの企業に新たに設立された、私を含め社員4人だけの小さな事業部でした。

事業内容は、業種は同じであるものの、公共事業から民間事業に、業務範囲も技術と営業を兼務し見積&価格交渉から現場管理、試運転調整まで一気通貫で幅広く行うものになりました。

また、活動範囲も国内だけではなく海外プラントも関与し、英文書でのやり取りや、ネゴシエーション、輸出手続き、現地運転管理者への運転指導業務も手掛けることができ、学びの多い時間を過ごすことができました。

そのような環境に身を置いていた2013年に「未来の働き方を考えよう」が刊行された際に購入して以降、ずっと手元に置いている本です。

内容は、高齢化社会による社会構造の変化や、当時話題となったIT革命などトピックの情勢分析と、それに伴う個人の生活変化の予測や意見が独自の視点と表現で面白く描かれています。

また、そこには自分のアタマで考え、変化を起こし続けることの重要性と、それを失った典型的な日本的大企業の没落がビビッドに、分かりやすく描かれており心底共感したことを覚えています。

しかしながら、私はその2年後、とある典型的な日本的大企業に再び転職しました。

理由は、職務内容が合致していたことと雇用条件の良さ

それと、

学びや成長が報われるよりも、その人の社会的地位が人生の金銭的豊かさを規定する世の中が、まだしばらく続くと悟ったからです。

あれから7年が経過した今、大企業だけあって相変わらず動きは遅いですし、優先順位の見えない誰のためだか分からない仕事も多く、むしろ日々増加しています。

また、私自身もマネジメント業務に割く時間が大幅に増加し、社内にのみ通用するスキルの向上と反比例して市場価値および体力の目に見えた低下を痛感しています。

その一方で、当時の学びや成長がこういった形で報われることには皮肉さを感じますが、以前よりも金銭的な豊かさを享受しています。


現在の私にとっては、この大企業にしがみつく生き方が最適解になっています。


10年前の自分が見たらがっかりするかなぁ?


誰かがつぶやきます。

「いつまでもこんな状態が続くわけないだろう?」


私も、そう思います。


私が所属する組織も、将来を見据えて変化を起こし始めており、我々もその変化に必死になってついて行く中で、そのひずみも徐々に顕在化してきています。

安穏と過ごすことのできる場所は、どこにもありません。

きっと、どこかで決断するタイミングが訪れると思います。

それまでは、今の組織にしがみつきつつ未来の働き方を考えながら、ブログやそのほかの学びを通じて失敗してながら変化し続けようと思います。


ちきりん様

私はブログや書籍をはじめとした多くのメディアを経て、今も多くの学びを得られ続けることができています。

この場をお借りして、改めて感謝申し上げます。ありがとうございます。

ちきりんさんのブログ めちゃくちゃ学べます→Chikirinの日記 (hatenablog.com)

オジサンの独り言 おかわりはコチラ♪→生き方、働き方 | ふわふわ不惑 (fuwafuwafuwaku.com)

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