「中年の危機」がやってきた!

👧働き方・健康

その日は、何の前触れもなくやってきました。

起きた瞬間、どっと疲れが。

会社へ行きたくない思いを抑え込みながら乗り込んだ通勤電車内では、めまいがして焦点が定まらず、後頭部と両側頭部がズンズンと響くように痛い。

4年前の開頭手術以降、感じたことのなかった頭の違和感が。

会社を早退し、慌てて病院へ行きましたが、脳には異常がなく、首の筋肉が凝っていることと、過労気味なので2~3日休むようにお達しがありました。

時間を持て余し、いろいろと調べてみると「中年の危機(ミッドライフ・クライシス)」という言葉が。

私はどうやら、この危機に直面しているようです。

中年の危機とは

「中年の危機(ミッドライフ・クライシス)」って言葉、ご存じですか?

一言でいうと、「中年期特有の心理的危機、また中高年が陥るうつ病や不安障害のこと」だそうです。

それだけを聞くと、よくある中後年を迎えたおじさん、おばさんのホルモンバランスの乱れによる更年期障害をイメージすると思います。

「養命酒でものんどきゃ良いんでしょ?」くらいに。

実際、私も直面するまで、そう思っていました。

ですが、そう簡単な話では無いようです。

そもそも「中年」とは何でしょう?

「中年」と「人生時計」

「中年」というとネガティブで曖昧(40~65歳と幅が広い)なので、「人生時計」という考え方をしてみます。

年齢を3で割ることで、人生の時間をより明確にイメージできます。

36歳だと、ちょうど12時。正午ですね。

これが、45歳だと15時。実際に、一息つく暇はなさそうですが( ;∀;)

51歳だと17時。黄昏時です。

一昔前の定年退職の60歳だと20時ですが、現在の定年退職年齢である65歳だと21時30分頃。

残業時間も長くなったものです( ̄▽ ̄;)

「中年の危機」とは、昼休みを終えて、日没あたりまでの時間に起こる様々な異変であるようです。

45歳。後厄過ぎて一服の時間のはずですが・・・

「中年の危機」の大きな要因

中年の危機を迎えるきっかけは、大きく分けて2つの要因があります。

1.個人のアイデンティティや、自己肯定感の変化

人生のピーク限界を目の当たりにして「自分の人生はこんなものか」という達観や諦め。

自身の体力の低下や大病の経験、友人の死など同年代の死を目の当たりにすることで、下り坂の向こう側に死が見え始めてくることによって生じる焦燥感。

「空の巣症候群」のように、一生懸命に向き合ってきた子供が巣立つことで、自分が何のために生きてきたのか、これから何をすればよいか分からなくなる、アイデンティティの喪失。

2.中年期にありがちなストレス要因

これまでは欠乏感を埋めるためにがむしゃらに頑張ってきたのが、出世や能力の限界が見えるなどの、挫折体験による虚無感の醸成

年功序列の崩壊や、新技術の導入などによる職場環境の急激な変化

傍から見ると順調な人生を歩んでいるように見えても、心の内部に生じる葛藤・自己矛盾が大きなストレスとなる

これらのストレスが重なったり、限界を超えると・・・

もっと成功できなかった自分を責めたり、他者への劣等感や屈辱感に押しつぶされ、うつ病や出社拒否のような職場不適応症になったり、アルコール依存症に陥り、最悪の場合には自死を選んでしまうこともあります。

中高年の自殺率の高さは、これが原因であるとも言われています。

その一方で、自身の経済的状況や社会的ステータス、健康状態に対する憂鬱、不満や怒りを溜め込み、それが他者へ向けて暴発する事も、ニュース等で見聞きしますね。

自分はまだまだ若いと感じたい、もしくは若さを取り戻そうと焦りの中で行動を起こしたり、性的に活発になろうとしたりすることもあるそうです。不倫願望とか?

危機を回避(軽減)するために

「中年の危機」が目の前に迫る中、必死に調べた結果、私には以下の考えが腑に落ちました。

「内発的動機づけ」と「外発的動機づけ」のバランスを取り戻す

外発的動機づけとは、学歴や収入、地位などの社会的成功や周囲に認められることを目的として生きていくことです。

はじめは内発的動機づけで「自分が何をしたいか」に従って生きていたのかもしれませんが、それが、いつの間にか、外発的動機付けである他者の評価やしがらみに絡めとられ、収入や地位、賞賛と引き換えに、自分の気持ちを押し殺して生き続けてしまうことなります。

自分にとって息苦しさと行き詰まりの要因は、まさにここでした。

周りにも多いなと思っていたのですが、いつの間にか自分もがんじがらめになっていました。

内発的動機付けのバランスを取り戻さなきゃ。

内発的動機づけを取り戻すために

「内発的動機付け」って結局、「自分に認められること」ようです。

がんばらない

こういう不調は、自分の生き方を見直すチャンスでもあります。

自分の心と身体に向き合い、自分に優しくなることで、自分に向き合う余裕が出来ます。

森林浴や、深呼吸、瞑想などをしながら先送りや、おざなりにしてきた事を見直し、再開したり新しく始めてみます。

Win-Winを意識する

仕事上でもプライベートでも、他者への配慮を意識することで、自尊感情を保持できます。

まさに、「情けは人のためならず」です。

ただし、やりすぎ厳禁です→部下を持つようになって、止めたこと | ふわふわ不惑 (fuwafuwafuwaku.com)

自分がどうしたいのかを問いかけ続ける

自分との対話を丁寧に行いながら、自分の認識が本当に正しいのかを問いかけます。

私が今の会社へ転職したのは、業務内容がフィットしていたのは当然ですが、大企業へのあこがれと年収UPは大きな動機でした。

転職が決まった時には、不安よりも分かりやすい成功の証を手に入れたことで、高揚した自分がいたことを覚えています。

現在の職に就いて何年も経過し、色々な面で成長させてくれた現在の組織に強く感謝しています。

その一方、今、私は現在の組織で何をしたいのか、何をすれば組織に貢献できるのかすら分からない思考停止状態になっています。

その一方で、自分の体力や気力、能力の限界に否応なしに向き合わざるを得ない。

ここに強い閉塞感、もっと言えば、仕事したくない原因がありそうです。

自分が、どうしたいのかを問いかけ、行動してみます。


40代サラリーマンランキング

コメント

タイトルとURLをコピーしました