今日は、2012年12月2日に発生した山梨県の笹子トンネル崩落事故発生から、ちょうど10年が経過したそうです。
この事故は山梨県を通る中央自動車道、笹子トンネル内に吊り上げられた天井板が崩落し、走行中の車4台が巻き込まれ、多数の死者を出した痛ましい事故です。
当時はインフラ設計に対する疑義や、ずさんな詳細点検、NEXCO中日本の管理に対する批判について多くの報道があったことを記憶しています。
その後、民事訴訟が2017年5月30日(個人賠償責任への上告棄却)まで、刑事訴訟は2020年4月9日(不起訴処分)の8年間も係争が続いていました。
遺族の皆様にとっては無念であり到底納得の行くものでは無いと拝察します。
心より哀悼の意を表します。
それと同時に、当時エンジニアとして改めて気が引き締まる事故であったことも痛烈に覚えています。
私は、浄水場、工場の環境浄化装置、ごみ焼却施設など、一般人が立ち入らない施設の設計、施工管理を続けているのですが、重要インフラ設備であることから一般設備よりも要求水準は高く、気を抜けないことも多いですが、その分やりがいや達成感は大きいです。
しかしながら、公共インフラへの予算は年々減少の一途を辿り、選択しなければならない局面も多くなってきていることは現実です。
問題は予算だけではありません。
建設業従事者の減少と高齢化が同時に進み、万年人手不足が加速しています。
最近は、これらの事象を見聞きするにつれて、社会の綻びに対する抗いや挑戦が、我々が目指すべき仕事なのではと思うようになっています。
確かに昔から3Kだし休みも少ない環境なので、若者にとって魅力のない職場に映るようです(◎_◎;)
少しでも、やりがいのある面白い仕事であることを実感してもらえるようにと思いながら若手と接しているつもりですが、なかなか難しいです( ̄▽ ̄;)
少しずつ、少しずつ気長に続けています。
一方、令和の今でも、現場を知らず偉そうに、時代錯誤の無理難題の無意味な仕事を発生させる人間は(役人、コンサル、メーカー問わずどこにでも)出現しますが、本当に、視野を広く視座を高く持ってくれよと思うこともしばしば(-_-;)
この辺はどこの業界でも一緒なのでしょうね。
自分を磨く石だと割り切りましょう(-_-)/~~~ピシー!ピシー!
それでも、それでもなお、インフラエンジニアは面白い。
人の役に立つ仕事は面白いです。
全てのエンジニアに、幸多からんことを!
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