不惑のおじさんも、上手くいかないことばかりです(;^ω^)
不登校が始まった
ウチには子供が3人いますが、皆、中学3年生~高校1年生で学校に行かなくなりました。
私も高校生の頃は殆ど学校に行っておらず、卒業日数ギリギリで卒業したので、これは大した話ではありませんでした。
今は選択肢も多くなり、ずいぶん便利になっていますしね。
通信制高校では一定の単位を取得すれば、高校卒業の資格がとれます。
全国にも相当数存在していて、皆さんの近所にもきっと通えるところが見つかります。
私は最低限、高校卒業の資格を取るのであれば通信制・定時制のような単位制高校で全く問題ないと思います。
学習習慣が身につかなかったツケ
問題は、学習習慣が身に付きにくい事です。
色々な意見があると思いますが、単位制高校在学で、それなりの大学に行かせようと思う場合は覚悟をすべきです。
その大きな理由は、単位制高校は普通科高校の進学コースに比べると圧倒的に授業時間数が少ないためです。
ウチの一番上はそもそも勉強が苦手でしたので高校卒業後は専門学校に行き、資格試験取得時に基礎学習が出来ていなかったツケを払っているようです。
二番目は一応、大学進学を目指しているので、少ない授業時間数を補う『サポート校』を併用していましたが、結構な(理系私立大学の3/4程度)費用が掛かります。
また、サポート校は、在校時間が長くても基本的には自習で、常時聞くことのできる先生は居ても、本人が質問しなければ何の意味もありません。
別途、塾で模擬試験の日程や目標大学への興味を持たせるなど、親が手厚く、口酸っぱく刺激を与え、支援しなければ学力は伸びません。
「子供の自主性」とやらと、学習環境へお金を投じただけで安心していると、必ず希望は幻想に変わります。
2番目の息子は今年受検でしたが、結局は国公立大学はおろか、私立大学の二部を含めて全て不合格でした。
3番目はこれからこの道を歩む予定ですが、残念ながら上二人を見ていると、基本的な学習習慣が身についていないように思います。
出張ばかりしていて、なかなか目が行き届かなかったことを後悔しています。
学習習慣は、周囲の環境に大きく左右される
一方で、私自身は周囲に大学進学希望者がたくさんいた影響から、学校には行かなくても、「大学に行かなヤバイ」という強迫観念が強い動機付けとなったおかげで、無事大学に入学することができました。
また、受験勉強で必死にもがく中で、継続的な努力の持つ力と勉強は人生を切り開く力の源泉であることを知りました。
このことは受験だけではなく、人生に行き詰まりを感じ、転職を意識した時に始めた資格取得の勉強が、当時行っていた仕事内容の体系的な習得になるとともに、転職先の選択肢を大きく広げる一助となりました。
無論、学歴が全てではないことは言うまでもありません。
事実、中学卒業後にすぐに働き始めた両親に育てられ、教育を与えていただいたことには深く、深く感謝しています。
また、驚くべきは70を越えた母親が、年下の先生から新しい着物の着付け方を勉強し、富士山の登頂を果たすなど、未だに学びや新しい挑戦を止めないことです。
幼少期には、学びの重要さを事ある毎に説かれて、(無理やりにでも)学習習慣を身に着けさせていただいたこと。
そして、未だに学び続けるその背中を見ることが出来るのは、僥倖だと思っています。
本当に学習習慣は、身の回りの環境に左右されるとつくづく思います。
やっぱり勉強って大事
とても残念なことに、今の世の中は、その人の優秀さよりも、どこに所属するかで報われ具合が変わる現実があります。
社会に出てそれを嫌というほど思い知らされたこともあり、勉強の重要性を事あるごとに説いてきましたが、妻や子供たちには残念ながら伝わりませんでした。
私は、夜8時~10時まではTVを消して、携帯電話を見ない時間を作る事や、ホワイトボードを買ってきて、親子や兄弟で教えあう習慣を身に着けさせようとしたりもしましたが、いずれも徒労に終わりました。
子供たちが成長し学習習慣が根付かなかった今、これ以上の学費をかけて子供にとって嫌なことを強制する理由がなくなりました。
私がこれまで行っていたことは虐待なのでしょうか?
わかりません。本当にわかりません。
通信制・定時制高校から大学合格を目指すために
通信制・定時制高校は、様々な事情があって高校へ行けない人、行けなかった人たちに取っての選択肢であり、その数はますます増えてきています。
その選択肢の多さは、親である我々にとって非常にありがたいことです。
ただ、どうしても本人が本気にならなければ、親がそう仕向けるよう学び続けなければ、望むような現実が得られません。
親も相当な覚悟と継続的なエネルギーが必要なのだと思い知りました。
これこそが子育ての本質なのでしょう。
親が自ら学び続ける姿を、子供たちへ教え示す。
ウチでは残念ながら、夫婦でこれが出来なかったことが子育ての大きな悔恨として残り続けることでしょう。
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