不登校の子供の数が24万人を超え、過去最多になったとのことです。
→「産んでよかったの」「欠席の電話連絡が苦しい」 不登校の子を持つ親の自責〈AERA〉(AERA dot.) – Yahoo!ニュース
様々な要因で心身のバランスを崩した子供を、なんとか学校に行かせようとする親と、親の期待に応えることが出来ない事にいら立っているであろう子供、昭和から全く変わっていないであろう「学校」の様子が書かれていました。
これってネガティブな話ではなく、変化の潮流がどんどん大きくなってきている話題ですよね?
私も、子供たちも中学~高校生くらいから殆ど学校へは行っていません。
自分がそうでしたから、カミさんと子供たちから話があったときは特に驚きもせず「あっ、そう」という感じで、その日以降は学校を休ませ、退学や転学、フリースクールへの路線変更を行いました。
「学校行きたくない」と言い出す時点で、既に心はパンパンです。
様子見なんか不要です。
ただ矛盾するようですが、私は前提として学校教育は必要だと思います。
確かに学校教育は、学問的な教育や教養だけではなく、規律・規範を効率よく学習することが出来る素晴らしいシステムだと思います。
また、同級生や先輩・後輩との良い関係を築くことが出来れば人間としての幅も広がり、良い学校生活の思い出ができ、今後の糧としていくことが出来ます。
また、世の中を見渡してみると定時運行する電車や、営業時間が通りに稼働する役所、銀行、24時間休むことなく3交代勤務が引き継がれる病院、警察、自衛隊、公共施設など、豊かな社会を維持出来ているのは学校教育によって身についた規律・規範のおかげである事は言うまでもありません。
でも苦しんでまで、学校へ行く必要があるのでしょうか?
これだけ価値観が多様化している中、親子そろって苦しみながら、学校へ行く(行かせる)必要があるのでしょうか?
心配事はこの3点に集約されると思います。
- 社会性が身につかない?
- 授業に遅れるから?
- 世間体が悪い?
んが!世の中がこれだけ変化してきています。
コロナ禍で、大人ですら毎日出社しなくても社会が回ることに皆が気付き始めました!
こんな変化あふれる世の中で子育てをするのですから、少し開き直りながら自分が正しいと思う子育てを楽しんでみましょうよ。
以下、自分が不登校の子供たちが少しでも自分の力で生きて行けるよう、義務として課したり気を付けていることです。
社会性を失わないために
確かに、家庭という繭の中だけで過ごさせるのは危険です。
フリースクールの他、サークルやジムでも何でも良いです。
好きなことを中心に、学校とは別のコミュニケーション手段を探しましょう。
毎日じゃなくても全然OK!わが子が一足早く大学生になった感じです。
一方で家の掃除、洗濯、料理、毎月1日の盛塩交換など、子供たちそれぞれに義務を課しています。
子供の自主性?「義務教育」を履行できないならば家庭内の「やるべきこと」をやらせましょう!
どこの世界にも「義務」はついて回ります。大人へ成長するために必要な事で、日々の達成感を得る一助になればと思います。
また、ご飯は極力一緒に食べるようにしています。
私も出張から帰ってきたら極力5人+1匹でご飯を食べるようにしています。
授業に遅れないようにするために
これが一番大きい問題だと思います。
私も学校へは行く必要はないと思っていますが、本人が全力を出して習得できるレベルの教育は身につけさせたいと考えています。
若いころに全力を出し切る経験。これ大事だと思います。
一方、フリースクールや定時制の高校の授業時間数は普通科高校と比べ、4分の1程度にまで減ります。
2番目の息子は大学進学を希望しているのですが、授業時間数が少ないうえ、とにかく刺激が少なく大学進学の空気ではない様子なので、塾の模試を受けさせ、自分の立ち位置を定期的に知り、少しでも刺激を与えるように仕向けています。
また、私もYouTubeの教育ネタを見るようにしていて今更ながら英単語を覚えて行っています。
良いと思ったものはすぐにLINEで転送。
子供たちから反応なくてもすぐ転送しています。
本人が行きたいと強く願い行動を起こせば、学校行かなくても地方の国立大学くらいは合格できます。
あまり期待を前面に出さずに見守りたいと思います。
世間体を守るために
今の世の中、どこに世間体が転がっているのでしょうか?
これだけ世の中が変わりつつあるのです。
学校へ行かない、行きたがらない、あなたのお子さんは正しいと思います。
もっと親である我々が学び、一緒に前へ向いて進むことが出来る方法を一緒に考え、怒鳴り、ぶつかり合いましょう。
また、冒頭の記事の中では、従来は学校へ行く日のみの電話で良かったが、校長が変わり毎日電話をよこせという指示に変わり、母親が追い詰められたそうです。
学校側も、毎日の電話確認で事件性の有無を継続的に確認する方針に変わったのかもしれませんので、一方的に責めることが出来ないのですが、学校と親の学校教育に対する「責任」を考えさせられる話でした。
そんな「責任」という名の世間体など、捨てましょう。
ただ同時に1世代前と比べ、生き方の選択肢も格段に増えています。
世界情勢と共に国内や身の回りを取り巻く環境もどんどん変化し、世間がギスギスし不安を感じる人が増えているように感じます。
そんな変化が激しく余裕がない世の中で、誰がその「責任」をとってくれるのでしょう?
こうして立ち止まれた今だからこそ、親子で一緒に生き方の方向性について考えることで、子供だけではなく私自身も生き方を見直し、今後の準備を始めることが出来ています。
禍福は糾(あざな)える縄の如し。
きっと、未来のあなたに役立つ経験です。
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