最近は長期出張がないので、現場ではなく会社へ電車通勤することが多くなっています。
また、私の所属する部署には年度替わりで、新入社員や部署異動や転職して来られた方がそれぞれ数名いて、戸惑いながらも仕事に一生懸命に取り組んでいます。
毎年の事ですが、彼らと交流する中でお互いに価値観の違いを感じ、接し方に戸惑うこともしばしば・・・
また、その一方で、8年前に私が転職してきたときに感じたのと同じように、彼らが孤独感や居場所のなさを感じているのを目にし、それを払拭する方法を模索していました。
そんな中、通勤電車の中吊り広告で見つけたのが、吉本興業会長である大崎洋さんの著書「居場所」です。
キャッチコピーは「一人ぼっちの自分を好きになる 12のしないこと」
ダウンタウンの松本人志さんのコメントは「一気に八回読んだ」
興味を持ちAmazonで即購入。
Kindleを開き、電車の中ですぐに読み始めました。
本当に便利な世の中です。
★★★
内容は大きく分けて12項目あり、大崎洋さんの持つ孤独に対する向き合い方を軸にして、ダウンタウンのお二人や息子さんたちとのエピソードを交えながら、生き方や働き方に対する視野を広げてくれる内容でした。
その中でも、「怯えて食堂に入れない兄と妹」の項目では、雑談をしながら同じ時間を共有することと同じくらい黙ってそばにいることの大切さについて、ご本人の体験を基に描かれており、先の配属された新人さんたちへの居場所づくりを目指す私にとって、非常に考えさせられる内容でした。
また、このことは以前、通勤してまで出社する価値について否定的な考えを、過去のエントリに書いていたのですが、その考え方に一石を投じるものになっています。
また、最終章の「居場所を場所に求めない」では、居場所は企業や部署、コミュニティーではなく、心の中にあることを綴っています。
居場所や、やりがいを求めて2回の転職を行ったものの、未だに本当の居場所はここではないと考えている私にとって、考えさせられます。
松本人志さんが「一気に八回読んだ」と帯のコメントにありましたが、あながち嘘ではないかもと本気で思っています。
すべての「居場所」を探し続ける皆さんへの、示唆となる良書だと思います。
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